前回は音楽再生の歴史を振り返ってきましたが、今回は音楽制作の歴史を振り返ります。
EDMに限らず、作曲や音楽全般に渡って、ルーツを知っておくと何かと役に立つと思います。
音楽制作の歴史も音楽再生の歴史と同じように、始めはアナログスタイルでしたが、
段々とデジタル化していきました。
それでは、早速見ていきましょう!
1.ミュージッククリエイターハンドブック MIDI検定公式ガイド CHAPTER 1-2 音楽制作の歴史
音楽を作ることは、人間の感性によるところが大きいですが、
同じ演奏を再現するために音楽を記録することが必要不可欠になり、そこで楽譜が登場しました。
17世紀頃に現在のような五線譜スタイルが使われるようになり、
音階やリズムを記録できるという点で、音楽制作ツールの元祖ともいえます。
楽譜の良いところは、作者が直接演奏者に音楽指導しなくても、
作った曲を伝達できるため、没後も楽曲を正確に残すことができるようになりました。
音楽制作の進化は楽譜の登場により、その後の技術革新の度に進化してきたといえます。
2.音楽制作の進化の流れ
音楽制作の進化の流れをまとめると、
楽譜の進化
↓
録音技術の進化
↓
拡声技術の進化
↓
自動演奏の進化
↓
アナログからデジタル化への加速
↓
DAWの登場
↓
電子楽器の進化
↓
音楽制作のネットワーク化
アナログ時代は少しずつ技術が確立されていった感じですが、
デジタル化の波がやってきた後の進化が目まぐるしいですね!
3.まとめ
音楽制作の始まりの頃は、時間と場所の制約をいうものが大きかったのですが、
デジタル化が進んだ後は、その制約もほとんど取り払われてしまいました。
たとえば、バッハの時代に教会音楽を作って演奏しようと思ったら、
楽譜書いて、教会建てて、パイプオルガンを設計して組み立てて、大勢人を集めて、
演奏するみたいな感じでした。(かなり強引な例えですが。。。)
現在だと、DAWをインストールしたノートPCがあれば、いつでもどこでも音楽制作ができてしまいます。
しかもインターネットに接続されていれば、音楽データをやり取りすることにより、
世界中のミュージシャンとコラボすることも難しくありません。
このように一連の音楽制作の歴史をおさえておくと、DAWのひとつひとつの機能は、
どのような意味を持っているかなども理解しやすくなると思います。
音楽制作の進化だけみても、奥深いものを感じますね!