前回はMIDI検定3級 合格のコツ7 現代の音楽制作を知ろう!音楽制作の歴史について、お話してきました。
今回はCHAPTER1-3 現代の音楽制作プロセス
についてですが、いまこのページを見てくださってる方にもタイムリーなテーマだと思います。
ここをおさえておくと、音楽制作を進めていく上での、大まかな流れやポイントを理解することができると思います。
それでは、まいりましょう!
1.ミュージッククリエイターハンドブック MIDI検定公式ガイド CHAPTER1-3 現代の音楽制作プロセス
ここでは分かりやすい例として、音楽CDができるまでのプロセスで紹介されています。
音楽制作というと、DAWを駆使しての作業面ばかりにフォーカスされがちですが、
音楽CDを制作してリスナーまで届けることを考えると、いくつものプロセスを経ることになります。
2.音楽制作プロセスの詳しい工程
音楽CDができるまでのプロセスを見ていくと、
■音楽制作のネットワーク
まず、どんなコンセプトで、予算どれくらいで、どういうスケジュールで進めていくか、
みたいなプランをプロデューサーを中心にまとめていきます。
↓
■曲作りのプロセス
作曲家作詞家、シンガーソングライターが楽曲コンセプトに沿って、
作曲していきます。
シンプルな鼻歌+コードの状態のものから、DAWなどを駆使してかなり完成度の高いサウンドに仕上げたりと、
求められる形式によって様々です。
↓
■アレンジのプロセス
作曲家から上がってきた楽曲を、アレンジャーが実際の演奏に組み上げていきます。
MIDIでのデータ制作からギターや仮歌などの生楽器をレコーディングしたりもします。
↓
■レコーディングのプロセス
アレンジャーが用意したスコアに沿って、生演奏に差し替える楽器パートをレコーディングしていきます。
プロジェクトの規模によって、レコーディングスタジオを押さえて大規模なレコーディングを行ったり、
ライン録音できるギターやベースなどをプライベートスタジオでレコーディングするケースもあったりと様々です。
↓
■編集・ミックスダウン
レコーディングが終わった音素材の編集とミックスダウンを行います。
OKテイクをつないだり、ノイズの除去、ピッチ補正、タイミングの修正などを行います。
最近では、DAW上で行ってしまうことがほとんどです。
↓
■マスタリング
ミックスが終了したら、サウンドの最終調整です。
音圧の調整やEQの調整を施していき、最終的にプレスに必要なプリマスタリングCDを作成します。
↓
■プレス
プリマスタリングCDやDDPファイルから、プレス工場がCDをプレスして製品化していきます。
他にジャケットデザインや印刷物などを合わせてアッセンブリを行ってCDの完成です。
3.まとめ
以上が市販の音楽CDの音楽制作プロセスです。
プレスに相当する部分をCD-Rによるコピーに置き換えると、
PCがあれば全工程を自宅で行えてしまいます。
DAWでの音楽制作の進め方がいまいち掴めないという方は、
音楽制作プロセスの全体像を把握して、どの作業工程を行っているかをまめに確認すると、
楽曲完成までスムーズに持っていくことができると思います。
全体を俯瞰して、細分化して取り組むことが大切です!