今回は既成曲を土台に、新たに作曲をする手順を紹介したいと思います。
さて曲作ろう!と思っても、中々手が進まなかったりするのも人情です。
そんなときにおススメなのが、既成曲をアレンジしながら、
徐々にオリジナル曲に作り変えていく手法です。
1.DTMで既成曲をアレンジして新たな世界観を生み出そう!
特にこの方法は、DTM入門者の方には、ぜひとも取り組んでいただきたいです!
なぜならなば、既成曲をアレンジするということは、すでに完成された楽曲の構成を理解することができるからです。
メロディラインの動き方のパターンだったり、メロディブロック毎のコード進行だったり、
曲が展開するときのフィルイン(オカズフレーズ)の凝り方だったりと、
多くのテクニックも同時に垣間見ることができます。
具体的な手順としては、
1.既成曲の伴奏だけをコピー
2.その伴奏に新たなメロディを乗せる
3.伴奏を消去
4.新たな伴奏を構築
2.既成曲の伴奏だけをコピーする
耳コピーでもスコアでも、とにかく原曲に忠実にコピーします。
音色選びに忠実に行うと、後々、変化をつけることがカンタンになります。
3.コピーした伴奏に新たなメロディを乗せる
すでに曲のキーは原曲をコピーした時点で決まっているので、あとはそのキーに従ってメロディラインを紡ぎ出すだけです。
曲のキーが決まってしまえば、基本的に7この音階、つまりダイアトニックスケールがある主音で決定されます。
そのノート以外触らなければ、ある程度ハマる感じでメロディを奏でることができます。
4.思い切ってコピーした伴奏を消去!
「せっかく頑張ってコピーして打ち込んだのに!」というショボい考えは即捨てましょう!
音楽は無限とも思える組み合わせで生み出されるのです!
ある程度その曲のエッセンスが吸収できたら、「自分の好き」というフィルターを通して新しいものにアウトプットし直してあげる義務があります。
さあ、もう一度、広大なキャンバスを広げるのです!!
5.新たな伴奏を構築する
こころからは、新たに生み出したメロディラインに対して、心機一転でアプローチしていきます。
ドラムのリズムパターンを大胆に変更しまってもいいし、メジャー調だった曲をマイナー調に変えてしまっても、どんどんアイデアが広がっていきます。
とにかく原曲の先入観をかなぐり捨てて、自分の中で新しいと感じるものをカタチにしていきます!
6.まとめ
これで新しい曲を生み出すことができます。
日頃から、漫然と音楽を聴くのではなく、曲全体が持つ雰囲気と合わせてイメージしながら
音楽を聴くことが作曲するためには、何よりも重要です。
そうやって蓄積された引き出しから、組み合わせの数だけオリジナル曲が作り出されます。
この既成曲アレンジで、ひとつポイントになるのが、
「同じテンポでコピーする」ようにしてください。
テンポが同じならば、およそ似た雰囲気を持った楽曲になっていくので、
気楽に曲作りを進めていけるはずです。
もし、テンポがあまりにも異なっていると、自分の頭の中のイメージと既成曲のイメージがかけ離れて、
曲作りが難しくなってしまいます。
アップテンポを作りたかったら、アップテンポ。
バラードを作りたかったら、バラードの曲を元にコピーしていってください。
ここがうまくいかないという人は、異なる曲の共通点を全く無視して聴いていることになります。
ちょっと、乱暴な言い方をすると、
「オリジナル曲とは自分の好きな曲の共通点を残して、大きく作り変える!」
ということもできます。
なにか一曲完成したときに、元になった曲のどの部分と似ていて、
どこが新らしくなったのかなどを比較してみることも、作曲のいい練習になります!