ボイストレーニングの3つの目的とは?
このページにたどり着いたということは、
「歌がうまくなりたい!」「カラオケがうまくなりたい!」
と、日頃から感じている方がほとんどだと思います。
歌の上達のためにはボイストレーニングが効果的であるのは周知の事実ですが、
巷では間違ったボイストレーニングの常識がまかり通ってしまっていることもよく見かけます。
たとえば、
「腹式呼吸をマスターしたら、歌がうまくなる!」
↓
歌うための腹式呼吸を身に付けただけでは、歌はうまくなりません!
呼吸は歌うために必要な要素のひとつに過ぎません。
もちろん、腹式呼吸がコントロールできていれば、歌ではかなり有利ではあります。
「音痴は治らない!」
↓
音痴は生まれつき聴覚器官等に異常が認められる先天的な音痴と、
発声をあまり訓練されてこなかったことによる後天的な音痴に分けられます。
先天的な音痴は改善が難しいですが、後天的な音痴はボイストレーニングでかなり改善することができます。
まだまだ多くの誤解などありますが、できるだけ有益な情報をお伝えしていきます。
って、なんか偉そうなことをほざいておりますが、僕についての詳しくはしょちょープロフィールをご覧ください。
ボイストレーニングの目的 その1 ケガの予防
声は息で作られます。
息は呼吸筋の動作で作られます。
つまり、声を改善しようと思ったら、息の使い方を改善する必要があります。
ただし、スポーツと一緒でここで無理をすると体を壊してしまうことがあります。
いわゆるポリープだったり声帯結節などのケガを負うことになるのです。
体の他の部位であれば、多少のケガでもある程度元通りに回復することができますが、
声帯に致命的なダメージを負うと、最悪の場合、発声すること自体が困難になってしまいます。
そのようなダメージを予防するためにも、適切な発声フォームを身に付ける必要があります。
また改めて詳細な記事はアップしますが、ひとつのポイントとしては、
のどは力まない
のどに力を入れすぎると、喉頭(喉仏の部分)の位置が上がり、のどを閉め上げた状態になります。
そうなると声帯がうまく機能できずに、スムーズな発声が行われません。
なるべくのどは力まず、喉頭位置はリラックスしている位置をキープするようにします。
この状態を保てるようにするために、ボイストレーニングを行う必要があるんです。
ボイストレーニングの目的 その2 発声を良くする
発声を良くするとは、<適切な発声フォーム>を身に付けるということです。
人間のからは無理に力が入っているよりも、ある程度リラックスしている状態の方が、
スムーズに体が動いてくれます。
たとえば、スポーツで全速力で走るときに、全身カチカチに力んでは走れないでしょう。
それと同じように、発声するときも、余分な力みは極力なくすのが重要です。
では、適切な発声フォームとはどのように確認するかというと、
お腹から「がっははは~!」と笑ってみてください。
大笑いした時の笑い声ですね。
おそらく、笑い過ぎて声が枯れたなんて、あまり聞いたことが無いと思います。
つまり、笑い声は無意識にですが、適切な発声フォームで発声されているんです。
それを後はドレミの音階でも自由に使いこなせるように、音階練習を用いてトレーニングしていきます。
そうやって訓練していくと、歌うときでも適切な発声フォームを保ったまま、
発声をコントロールすることができるんですね。
ボイストレーニングの目的 その3 表現の幅を広げる
適切な発声フォームが保てるようになってくると、徐々に細かい発声コントロールが行えるようになります。
すると様々な<ボーカルテクニック>にアプローチすることができるようになります。
代表的なのはビブラート、こぶし、しゃくり上げ、フォール、シャウトなどなどありますが、
安定してテクニックを歌に入れていくためには、訓練が必要です。
ボーカルテクニックは前項の、「発声をよくする」とも密接に関連しています。
基礎的なボイストレーニングを行っていく中で、自身の筋肉の動きについての理解が進みます。
自分の体の筋肉の動きを感じる感覚として、「筋感覚」というものがあります。
たとえば、目を瞑って両腕を床に対して水平に広げて伸ばすと、きちんと水平にできているかみたいな。
それこそスポーツアスリートが日々トレーニングしているのは、このベストなフォームを筋感覚として記憶するといっても過言ではありません。
歌うことでも、口の開き具合、子音の鋭さ、息の支えの強さなど、筋感覚を活用する場面がたくさんあります。
ボイストレーニングを進めていくと、こういった部分も磨かれていくのです。スポンサーリンク
まとめ
ボイストレーニング3つの目的とは
ボイストレーニングの目的 その1 ケガの予防
ボイストレーニングの目的 その2 発声を良くする
ボイストレーニングの目的 その3 表現の幅を広げる
歌の上達では歌うことが一番の練習になりますが、ボイストレーニングには3つの目的があることを常に頭の片隅に置いてトレーニングに励んでいけるといいですね。
もしもボイトレのレッスンを既に受けられている方も、これを踏まえてレッスンに向かい合ってもらうと、より実践的なトレーニングメニューが明らかになってくるでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございます!