EDM音楽制作クリエイターから多くの支持を受けているDAW「FL STUDIO」で作曲を劇的にスピードアップしましょう!
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FL Studio(エフエル スタジオ)はベルギー、Image-Line社の音楽製作ソフト(DAW)である。ステップシーケンサを原型としており、開発当初から一貫したユーザインタフェースを持つ。同様の音形を繰り返して楽曲が進行するミニマル・ミュージックの中でも、特にダンス/クラブミュージックと相性が良い。しかし、ユーザはクラシックからカントリー・ミュージックまで、あらゆるジャンルの音楽を制作している。多くの商用DAWと異なり、生涯無料でバージョンアップできる「生涯アップデート権 (Lifetime Free Updates) 」が設定、販売されている。安価にもかかわらず、即戦力として使える付属音源が豊富に揃っているため、趣味層・若年層が音楽制作を開始する際に購入することが多い。
引用元:ウィキペディア
ウィキペディアでFL STUDIOを検索してみると上記のように紹介されています。
かいつまむと、
安い!
早い!
即戦力!
音源豊富!
マウスでカチカチと打ち込みしやすいように設計されているので、直感的な操作でどんどんアイデアを広げていくことができます。
ビギナーDTMerでもハードル低く、音楽制作を始めることができます。
デモ版でも全ての機能を製品版と変わらず使用することができ、プロジェクト保存までできるという大盤振る舞い!
注)ただし、製品版を購入しなければ保存したファイルを開くことができません!
ステップシーケンサーだから秒速でビート作りができる!
基本的なビートの打ち込みは、ステップシーケンサー上のボタンのオンオフでできてしまいます。
左クリックでON
右クリックでOFF
デフォルトの設定では、ステップシーケンサーは4/4拍子で1拍が4個の設定になっていてボタンが16個並んでいる状態です。
つまり、ボタン1個が16分音符ということです。
横一列16個ONにすると、「タタタタ|タタタタ|タタタタ|タタタタ」と16分ストロークが演奏されるというわけです。
EDMの基本ビート「4つ打ち」
EDM系のトラックでキックが「ドンドンドンドン」と4/4拍子で4拍鳴っていることを4つ打ちといいます。
FL STUDIOでストロークといって、周期的に刻むリズムはステップシーケンサー上で右クリックメニューから即座に打ち込むことができます!一瞬!
ものの数秒で見事キックの4つ打ちが打ち込めました!
EDMの基本ビートテクニック ①音量エンベロープでDecay timeを調整する
リズム音には音階が無いので、基本的にはサスティン(音の余韻の持続音)の長い短いでノリを組み立てていきます。
よくビギナーに見られるのが、プリセット音選んだら、後はほったらかしとか。。。
本気でカッコイイEDMトラックを作りたいのであれば、音のデュレーション(伸ばす長さ)に可能な限りこだわってください!
そうじゃないと、いつまでも経ってもスーパーのBGMサウンドから抜け出すことができませんよ!
リズム音に限らず、サウンドのサスティンの調整は音量エンベロープを調整することによって行います。
ポイントはHold time(ホールドタイム)とDecay time(ディケイタイム)だけを触るようにしてください。
他にもAttack time(アタックタイム)、Sustain Level(サスティンレベル)、Release time(リリースタイム)などありますが、これらは一旦「0」にしておきます。
FL STUDIOのステップシーケンサーでリズム音を鳴らすときは、「Sampler(サンプラー)」の使用頻度がかなり高いのですが、この「Sampler」はオーディオデータである波形を読み込みます。
従って、その波形以上の長さで鳴らすことはできませんが、短い方向へ調整することができるので音楽的なノリをいじることができるんですね。
EDMの基本ビートテクニック ②ピッチを調整する
リズム音はサスティンだけでなく、ピッチ(音高)も重要なサウンドの要素になります。
FL STUDIOではカンタンに音のピッチを変更することができます。
「Sampler」のエンベロープページ下部に鍵盤が表示されていますが、ここの鍵盤を右クリックすると基準ピッチが変更されて、ステップシーケンサーで打ち込んだサウンドのピッチが変化します。
初期値は「C5」になっていて、
C5より低い設定だと、ピッチが高くなる
C5より高い設定だと、ピッチが低くなる
ぜひ、ピッチ調整も行って、ビシっとクールなビートに整えていきましょう!
EDMの基本ビートテクニック ③フィルターカットオフを調整する
フィルターの役割はサウンドの明るさを調整します。
基本的な使い方は、キック、スネア、ハットの周波数帯域のマスキングを整理したり、ハットやシンバルのヌケを良くしたり、はたまたトラック全体をカットオフをオートメーションで変化をつけてドラマチックにしたりと、EDMでは欠かせないパラメータです!
エンベロープページの右部がFilterセクションです。
MOD Xがフィルターカットオフフリケンシー
MOD Yがフィルターレゾナンス
その下がフィルタータイプを選択するボックスです。
Cutoff(フィルターカットオフフリケンシー)とは
フィルターが聴き始める周波数ポイントの設定値です。
たとえば、「LP(ローパスフィルター)」の場合、ロー(低音)をパス(通過)するので、カットオフより高い周波数がカットオフ(削られる)されます。
Resonance(フィルターレゾナンス)とは
カットオフの周波数ポイントを強調させる役割です。
サウンドに個性的なクセをつけたりすることができます。
とりあえず、12時方向の設定値から様子をみてください。
注)いきなり、全開にするとスピーカーと自分の耳が破壊される危険性があります!!
フィルタータイプの種類
フィルター特性を決めるのがフィルタータイプです。
LP(Lowpass Filter)=高音側をカットするフィルタータイプ
HP(Highpass Filter)=低音側をカットするフィルタータイプ
BP(Bandpass Filter)=カットオフ付近以外をカットするフィルタータイプ
BS(BandStop Filter)=一般的にNotch(Notch Filter)と呼ばれ、カットオフ付近をカットするフィルタータイプ
フィルタータイプと合わせて、12dbとか24dbなどの表示はフィルターの切れ味を表しています。
12dbより24dbの方が、フィルターカットの強さが強力になります。
EDMの基本ビートテクニック ④Fruty Limiterで音圧調整
とりあえず、トラックの作り始めから音圧は整えていきましょう!
基本的に触るパラメーターは2箇所です。
GAINで入力音量レベルを調整する
並んでいるツマミの最左部が入力する音量を調整するつまみです。
CELLで設定した音量レベルに波形が届いていない場合、プラス方向へ音量を上げてあげます。
CELLで出力音量レベルを固定する
最終的に出力する音量レベルです。
ここで設定した音量を超える音量で出力されることはありません。
つまりリミッターとしての限界値を設定するということです。
音色による周波数帯域や楽器の種類によって設定値は異なります。
たとえば目安として、
キック=0db
スネア=-3db
ハット=-6db
ベース=-11db
上モノ=-6db~-12db
要するに、周波数が高くなるほど、リミッターの天井が低くなる感じです。
Output Peaksで音量の潰し具合(ゲインリダクション)を確認する
波形グラフ部分の中央あたり横一直線の緑線が、CELLの設定値を表しています。
CELLつまみをいじると上下します。
基本的に0dbより上げるような使い方はしません
楽器パートに合わせてCELL値を設定したら、波形グラフを確認しながらGAINを上げていきます。
すると緑線の上のピンク線が下に向かって反応してくるようになります。
この状態でLimiterが動作している状態になります。
「FL STUDIO」を活用してEDMを作曲するコツ①ステップシーケンサーで打ち込む まとめ
入門編として、FL STUDIOの基本の部分からお伝えしてきましたが、ちょっと長くなってしまいましたね。。
最後までお付き合いありがとうございます!!
今回のまとめとしては、
ビートのノリはリズム音の音作りが重要!
ステップシーケンサーを活用して、打ち込みと同時にサウンド作りも進める!
よりスピーディにトラック制作を進めるためにも、FL STUDIOの基本操作は少しずつクリアしていきたいですね。
ぜひFL STUDIOを使い倒して、秒速で音楽制作に励んでいきましょう!
FL STUDIO12 – フックアップ