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DTM音楽制作で役立つ「曲のキー」を超カンタンに調べる「耳コピー」のやり方をまとめてみた

DTMに役立つ曲分析

音楽制作をしていくと、必ず誰もがぶち当たるのが「耳コピー」

「自分は絶対音感がないからムリ!」

「楽器弾けないからムリ!」

とか、何かと言い訳をつけて避けていませんか?

実は、だれでも簡単に「耳コピー」ができるようになる方法があるんです!

早速、見ていきましょう!

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1.かんたんに曲のKey(キー)を調べる方法

曲のKeyをカンタンに調べる方法があります。

曲のKeyというと、全部で12種類あります。

なぜかというと、通常、作曲するときは「クロマチックスケール」といって、1オクターブを12等分した音階を用いるからです。

それぞれ12個の音を主音として、メジャーキーであれば「ドレミファソラシド」、マイナーキーであれば「ラシドレミファソラ」に聞こえる音階が作られます。

したがって、曲のKeyは12種類あるんです。

ソファミレドシで楽勝でKeyを割り出す!

それでは、曲のKeyを割り出す手順を紹介していきます。

①曲を流しながら、「ソファミレドシ」を繰り返す。

②不協和音を感じたら、全体を半音上に移動して「ソファミレドシ」の音階を繰り返す。

③「これだ!」としっくり来るまで、①~②を繰り返す。

キーボードやギターを演奏できる方は、リアルタイムに楽器を弾きながら探っていくと、あっという間にその曲のKeyを判別することができます。

楽器が苦手という人向けに6音スケールを用意しました!

それぞれのKeyに対応した触ってよい音階と、メジャーキー(長調)のダイアトニックコードのコードネームを併記しておきます。

音源の使い方

Keyを割り出したい曲を再生させながら、下の音源を順番に再生していって、気持ちよく鳴ってくれるものを見つけていきます。
ちょっとでも違和感を感じるものは除外していってください。

Key=C,Am

メジャースケール:G A B C D E  F#

メジャーキーのコード(3和音):G Am Bm C D Em  F#m-5

メジャーキーのコード(4和音):GM7 Am7 Bm7 CM7 D7 Em7  F#m7-5

Key=D,Bm

メジャースケール:A B C# D E  F# G#

メジャーキーのコード(3和音):A Bm C#m D E  F#m G#m-5

メジャーキーのコード(4和音):AM7 Bm7 C#m7 DM7 E7  F#m7 G#m7-5

Key=E,C#m

メジャースケール:B C# D# E  F# G# A#

メジャーキーのコード(3和音):B C#m D#m E  F# G#m A#m-5

メジャーキーのコード(4和音):BM7 C#m7 D#m7 EM7 F#7 G#m7 A#m7-5

♭フラット系Key

Key=F,Dm

メジャースケール:Bb C D Eb F G A

メジャーキーのコード(3和音):Bb Cm Dm Eb F Gm Am-5

メジャーキーのコード(4和音):BbM7 Cm7 Dm7 EbM7 F7 Gm7 Am7-5

Key=Db,Bbm

メジャースケール:Eb  F G Ab Bb C D

メジャーキーのコード(3和音):Eb  Fm Gm Ab Bb Cm Dm-5

メジャーキーのコード(4和音):EbM7  Fm7 Gm7 AbM7 Bb7 Cm7 Dm7-5

Key=Ab,Fm

メジャースケール:Gb Ab Bb Cb Db Eb  F

メジャーキーのコード(3和音):Gb Abm Bbm Cb Db Ebm  Fm-5

メジャーキーのコード(4和音):GbM7 Abm7 Bbm7 CbM7 Db7 Ebm7  Fm7-5

しっくりくるKeyが見つかったら、5番目の音がそのKeyの主音です。

いかがですか?ドンピシャにハマるものは見つかったでしょうか?

もし、見つかったのであれば、そのKeyの音階を元に、パートごとのフレーズも見つけていくことが可能です。

関連記事:

音楽制作に必須 Keyとは?

DTM初心者におすすめするコード理論本「そうだったのか! コード理論 コードはパズルだ!!」

2.なぜ、6音鳴らしているだけでKeyがわかるのか?

メジャーキーの音階は「ドレミファソラシド」となります。

この中に半音で隣り合うところが2箇所あります。

この部分がどの音同士が隣り合うかで、Keyが決まっているといっても過言ではないんですね!

音階のかたちは「半音」と半音2つ分の「全音」で表されます。

「長調」であるメジャースケールは、

メジャーズケール=全全半全全全半

左から3つめと7つめに「半音」というのが、メジャースケールのかたちになります。

この部分が定義されることによって、「調性」といって曲のKeyの感じ方が決まります。

つまり6音スケールを鳴らしてみると、必ず、2箇所「半音」になるところができるんですね。

その半音の部分で、「Keyが合うか合わないかが決める」ということです。

それを探ろうというのが、この6音スケールなのです!

3.耳コピーのまとめ

耳コピーは継続してトライしていくと、間違いなく少しずつ上達していきます。

耳がどんどん鍛えられて、メロディやコードの判別がスピードアップしていくんですね。

優れたミュージシャンは楽譜を見なくとも、一度聴いた楽曲から寸分違わずにコピーできてしまうといわれています。

そこまでじゃなくとも、自分が参考にしたい先人の知恵をダイレクトに吸収するスキルは、ぜひ身につけたいものです。

あなたも耳コピーのスキルを上げて、音楽作りの先輩たちのアイデアを余すことなく吸収できる能力を高めていってください。

そうすれば、音楽制作がより自由で豊かなものになることでしょう!