今回はドラムパートで打ち込んだビートに、コードパートをリズミカルに乗っけて、
そこにベースラインでノリを作っていく流れを紹介していきます。
作業手順として、
1.3連16分グリッド(1/16Tクオンタイズ)で跳ねた感じのビートでいきます。
2.|Am|F|Dm|Dm/G|というコード進行をエレピで打ち込みます。
3.ビートとエレピのノリを崩さないように、ベースラインを加えてグルーブを組み立てていきます。
ざっくりと、以上のような流れで進めていきます。
1.クオンタイズ設定で曲のノリを決める
1.クオンタイズ設定
Studio One 3 Primeではソングページ上部にスナップやクオンタイズなどの設定部分があります。
ここをクリックすることにより、スナップ設定と共にピアノロール画面のグリッド線の表示を、任意の音符単位に切り替えることができます。
※スナップ設定とは・・・ノートやイベントデータを移動するときに、拍の中のジャストのタイミングに吸着する機能です。
※グリッド線とは・・・ソング画面やピアノロール画面などで、タイミングの目安になる縦線のことです。
今回のビートは2000年代初頭に登場した2STEPというジャンルのビートです。
3連16分でシャッフルするような音の鳴り方になるので、独特な疾走感が生み出されます。
これを土台にコードとベースを乗っけていきます。
2.スムーズにコードパートを打ち込む
2.コードの打ち込み
全音符による白玉コードで鳴らしても、ビートがしっかりしていれば心地よいサウンドにまとまります。
さらに、ビートに絡み合うようにコードの構成音を分解して配置していくと、よりテクニカルな演奏フレーズにパワーアップします!
そこで、コードパートを打ち込むときのコツですが、
「先にベース音を打ち込む」
これ覚えておいてください。
コードパートだからといって、コードの構成音をむやみやたらに散りばめて鳴らせばよいというものではなく、「ハーモニー」をしっかり意識することにより、音楽的にかつ自然な感じでコードを鳴らすことができます。
ハーモニーとは和声と訳されますが、コード(和音)の動きを表しています。
声というのは人の声ではなく「声部」といってメロディラインみたいな音の連なりを指しています。
基本的なハーモニーは、外声と内声というものでできています。
高音域 メロディライン ←外声
中音域 コードを感じさせる音 ←内声
低音域 ベースライン ←外声
このような音の積み重なりを意識してあげると、音痴な感じになるのを防ぐことができます。
3,意外な音色選びで個性を生み出す!
3.ベースラインをオルガン音色で打ち込む
意外とベース音色ではない音色でも、気持ちいいベースラインを作ることができます。
あまり常識に捉われすぎないことも、音楽制作では重要です!
ベースパートは、はっきり小節の頭を感じさせるように鳴らすことが基本です。
小節の頭がシンコペーションしていたら、同じくシンコペーションします。
とにかく、1拍目アタマはベース音を鳴らすことが基本です。
この感覚に慣れた上で、たまにずらしてみたりとかテクニックを使っていきましょう。
4.まとめ
十五年くらい前に流行ったジャンルとかでも、巡り巡って新鮮に聴こえたりもします。
古いものも新しいものも分け隔てなく、貪欲にインプットして上手く消化して、ぜひ、自分オリジナルなスタイルを確立していきたいですね!